何かやろうと決めて始めた。やる気も十分で、いいペースで取り組めている。イイ感じ!」
「今度はやり遂げられるかも。もうひと息!」
というタイミングで、
- どうせ頑張ってもムダと、やる気が失せてしまう
- やってることがなんだか虚しく思えてくる
- 思いがけず邪魔をする出来事が起こり、流れてしまう
そしてそのたびに、こんな言葉が頭の中に浮かんで自己嫌悪に陥る。
「私ってやっぱり、何やってもダメね…」
「なんでこんなに根気がないんだろう」
最後の踏ん張りが効かなくなる自分を、努力が足りない、根性がないと責めてしまう。
そんなことありませんか?
自分を責めていても、何も解決しないですし、これって、根性のある無しの問題ではないんですね。
あなたの脳が、これまでの体験から学習した思考のクセによって、自然とそうなっているかもしれないのです。

脳が覚えてしまった「どうせ認められない」という思い込み
たとえば、あなたが小さな頃。
何かに一生懸命取り組んで、自分はよく頑張ったと思っていたとします。
「できたよ!見て見て~」とお父さんやお母さんに伝えたけど、期待していた反応が返ってこなかったという経験はなかったでしょうか?
・「あら、それだけ?」
・「もっと早くできたらよかったのに」
・「ふーん」と気のない返事…
親に悪気があったわけではないかもしれません。
あなたが頑張ってやったことが、大人にとってはたいしたことじゃなかったかもしれない。
ただ忙しかったのかもしれないし、表現が不器用だったのかもしれない。
でも、子どものあなたにとっては、とても残念で悲しい体験だったはずです。
そして、その体験を何度も繰り返すうちに、脳はこんなふうに学習してしまうんです。
「私が頑張っても、認めてもらえない」
「私のすることには、価値がないのかもしれない」
この思考のクセは、やがて「私自身には価値がない」というセルフイメージ(自己認識)にまでつながっていくことがあります。

無意識のうちに「やめたくなる脳」になっている
こうした思い込みが脳の中にあると、気持ち的には「やるぞ!」と思っていても、無意識(=自動的に反応する脳のシステム)がブレーキをかけてしまうんです。
「そんなことしても、どうせ認められないよ」
「また失敗するだけだよ」
と、あなたを守ろうとするかのように、力を抜かせたり、やる気を削いだりするんです。
すると、せっかく意欲的に取り組んでいたのに、最後の踏ん張りが効かず、途中でやめてしまいます。
すると、「またできなかった…」「私ってやっぱりダメ」というセルフイメージが強化され、さらに自分を否定してしまうという悪循環に陥ります。
本当は、がんばってきた自分を一番認めてあげたいのに、認められなかった記憶がブレーキをかけてしまうんです。
でもこれは、あなたのせいではなくて、脳の学習による自然な反応なんですよね。
「なぜできないの?」と自分を責める前に
ここで、「なぜ続けられないのだろう?」「何か足りない?」と自分を責めないでくださいね。まずは、「そういう思い込みが自分の中にあるかもしれない」と知ることが大切なんです。
この気づきだけでも、頭の中で自動的に流れていた「私ってダメ」というナレーションに、少し間が生まれるようになります。
そして、「ああ、また、どうせ私はダメだって思ってるかも」と気づいくだけでも、脳は少しずつ反応を変えていきます。
あなたの“最後までできない”は、生まれつきではない
私もずっと、「やる気はあるのに、なぜか続かない」タイプでした。
何かを始めても、うまくいき始めると急に力が抜けてしまって、成し遂げられないんですよね。「どうせやっても私はダメ」と無意識にブレーキを踏んでしまっていたんです。
でも、自分の内面と向き合っていくうちに、気づいたんです。
「これは私の本質じゃない。ただ、取り込んでしまった思い込みなんだ」って。
そして、その思い込みはもう必要ないことを理解し、手放すことができました。そして少しずつ、やり遂げられる自分に変わっていったのです。

現実は、あなたの脳が見せてくれているヒント
もし今、あなたが「また途中でやめちゃった」「やっぱり私には無理なんだ」と思っているなら、やってみてほしいことがあります。
自分を責めるのではなく、「この現実は、私に何を伝えようとしているのかな?」と自分に問いかけてみてください。
その問いは、あなたがどんな思い込みで物事を見ているのかを知る、大きなきっかけになります。
思い込みは、気づけば変えることができるんです。
「価値がない私」も「何をやっても続かない私」も、生まれつきの性格ではありません。環境や体験を通して、知らず知らずのうちに脳にインプットされた、思考のクセです。
だから今からでも、書き換えることができるんです。
思い込みを手放すと、未来の自分が力を取り戻す
これまで「私ってダメだな」と感じることが多かった方ほど、実はすごくがんばり屋さんで、本当は人一倍、何かをやり遂げたい気持ちを持っているはずです。
だから、今の現実に落ち込むのではなく、その奥にある「脳の反応」に気づいてあげてください。
今まで取り込んでしまった思い込みは、もう手放しても大丈夫です。
がんばろうとしてもなぜか止まってしまう…
そんなときは、あなた自身の脳が「もうその思い込みは不要だよ」と教えてくれているのかもしれません。
自分の心の内側に目を向けることから、未来は少しずつ変わっていきます♡
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