過去の失敗や、誰かにひどいことをされた記憶。
ふと思い出しては、「あのときこうしていれば…」と悔やんだり、「あんなことを言われるなんて…」と恨みがわいてくることってありますよね。
「そんな気持ちになるのは当たり前」と思うかもしれません。
でも、もしその後悔や恨みが、知らないうちにあなたの望みを叶えにくくしているとしたら?
今回は願いを実現するのに役立つ、脳の働きなどについてお伝えしますね。

これがあなたの望んでいる現実?
脳は、あなたの思考やイメージを日々受け取り、「これが今の私であり、私が望んでいる状態なんだな」と認識しています。
そしてその状態を維持するよう、無意識のうちに現実を調整していくんです。
これは、恒常性とかホメオスタシスといわれる、脳がもともと持つ「変化を嫌う仕組み」によるものです。
脳は「これまで通りの状態がいちばん安全」と思い込んでいるんですね。
だから、あなたが変わろうとすると、あなたの動きを全力で止めようとする力が働きます。
たとえばあなたが、「辛い自分」「ひどい目にあった自分」を何度も思い返し、そのたびに悔しさや恨みを感じているとします。すると脳は「私はそうありたいんだな」と勘違いしてしまうんです。
「思考が現実を創る」のカラクリ
昔の嫌な出来事を思い出し、そのときの場面を頭の中で何度も再生することってありませんか?
その話を、誰かに繰り返し語ってはいませんか?
脳はそのたびに、「これは今の出来事だ」「これが今の私だ」と受け取るんです。
そして、同じような感情、同じような状況を引き寄せる方向に働いてしまいます。
過去の辛い出来事は、あなたが繰り返し思い出すたびに、思考のクセとして脳に刻まれていくんです。
すると、「ひどい目にあう私」「辛い思いをしている私」というセルフイメージが強化されていきます。
そしてそのイメージ通りの現実がまた作られてしまう…そんな仕組みになっているんです。
こういうところにも、「思考が現実を創る」ということが起きています。
ポジティブなことだけでなく、ネガティブなことも、自分の思考や思い込みによって現実化させてしまう。「思考が現実を創る」ってそういうことなんです。

低いエネルギーは、低いエネルギーを引き寄せる
後悔や恨みつらみ、愚痴。
これらの感情は、私たちのエネルギーを低くしてしまいます。
そして、同じような低いエネルギーを持つ人や出来事を、無意識のうちに引き寄せてしまいます。
もちろん、どんなエネルギーを持つかは自由です。
どちらが良くて、どちらが悪いという話ではありません。
ただ、「自分にとって、どちらが心地いいだろう?」と問いかけてみてください。
心地よく楽しいコト、人やモノ、出来事と出会いたいのなら、まずは自分が発するエネルギーを、その心地よさや楽しさにふさわしいものに整えていく必要があります。
そのために大切なのは、過去にしがみつくのをやめること。
そして、「これからどうありたいのか」に意識を向けること。
妄想でも空想でも構いません。
あなたが心地よく、楽しい気持ちになれるイメージを、少しずつでも増やしていくんです。
過去への執着を手放し、望む未来へ思考の向きを変える
とはいえ、「いつも楽しい気分でいましょう」と言われても、「ちょっとムリ…」ってなりますよね。
だって現実は、いつもいつもそんな楽しくて、いい気分でいられるようなことばかりではないですから。
悔しさや恨みの感情を抱くこともよくあります。
でも、その感情にしがみつき続けていると、あなたの脳は「それがあなたの望みだ」と思い込んでしまいます。
そして、今後も同じような現実を繰り返すよう働きかけてしまうんです。
それはイヤじゃないですか?
だから自分に、こう問いかけてみるんです。
「私は本当に、このまま望まない現実を生き続けたいのだろうか?」
「変えられない過去に、これからも心のエネルギーを使い続けたいのだろうか?」
その問いに、あなたが「No!」と答えることができれば、そこから思考の向きを変えていくことができます。
あなたの現実を作れるのは、あなた自身だけです。
もし「もっと心地よく、楽しい人生にしたい」と思うのなら、今日から少しずつ、思考の向きを意識してみましょう。
あなたの脳は、あなたの思考の先にあるものを「これが私だ」と認識します。
自分の欲しい現実につながるように、思考の向きを変えてみてくださいね♡
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