人間関係で悩んだとき、
「相手の立場に立って考えなさい」
「相手にも事情があるのだから思いやりをちなさい」
そんなアドバイスを受けることってありますよね。
確かに、思いやりや想像力は大切です。
でも、トラブルに会ったりモヤモヤが生まれたときに、「相手の立場」を優先してばかりいると、自分自身の気持ちが置き去りになってしまうことがあります。

善意に解釈すればラクになる……は本当?
たとえば、理不尽なことを言われたり、心ない態度を取られたりしたとき、
「相手も疲れていたのかもしれない」
「きっと余裕がなかったんだろう」
そうやって、無理にでもポジティブに解釈しようとしたことがありますか?
それは一見「大人の対応」に見えます。でも、本当に心は軽くなったでしょうか?
むしろ、どこか苦しさやモヤモヤが残ったりしませんでしたか。
なぜなら、そういう時、自分の心の声や感情、本音が置き去りにされてしまっているからです。
相手の立場に立つ前に、自分の気持ちを素直に感じる
そもそも、私たちは相手の本当の気持ちなんて、わかりません。どれだけ考えても、それは想像の域を出ないものですよね。
だからこそ、まず向き合うべきは「相手の立場」ではなく、その出来事があなたの心に引き起こした「感情」なんです。
あなたの感情が教えてくれるもの
怒り、悔しさ、悲しみ、不安……
何か出来事が起きたときに湧き上がってくる感情があります。
その感情を、あなたはどのくらい感じ切っているでしょうか?
私たちは、嫌な感情をすぐに抑え込んだり、気をそらそうとしたりしがちです。
でも、その感情こそが、今のあなたに必要な「気づき」をもたらしてくれるものなんです。
感情は感じきってしまえば、意外と長居はしないものです。
逆に、感じ切らずに心の奥にしまい込んでしまうと、困ったことになります。何度も同じような出来事を繰り返し引き寄せてしまうことさえあるからです。

感情を感じ切るって、どういうこと?
たとえば、誰かに傷つけられたと感じたとき、まず「私は今、怒っている」「私は今、悔しい」
そんなふうに、湧き上がる感情をそのまま認めます。
無理に理由を探したり、解釈を変えようとしなくて大丈夫です。ただ「そう感じている自分」を、そのまま受け止めてあげるんです。
しばらくそうしていると、不思議と感情の波は静まっていきます。
そして、その奥に隠れていた本当の気持ち——
たとえば「私は大切にされたかった」「わかってほしかった」そんな小さな本音が顔を出してくれることがあります。
自分の気持ちを大切にすることが、人間関係の第一歩
人間関係の悩みの本質は、相手がどうであるかではなく、あなた自身が「自分の気持ちをどれだけ大切にできているか」にあります。
相手の立場を思いやるのは、その後でいいのです。まずは、あなたがあなた自身の味方になることが重要です。
それは、これからの人間関係を、もっと心地よいものにしてくれる第一歩にもなります。
もし今、人間関係で繰り返すモヤモヤや違和感に悩んでいるなら、それは「自分の気持ちにもっと正直に生きていいんだよ」という、あなた自身からのサインかもしれません。
あなたがあなたを認め、大切にすることから、人生は変わり始めます♡
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