「私って、今のままで本当に満足できているかな?」

ふと立ち止まったとき、そんな問いが心に浮かぶことってありませんか?

日々のやることに追われていると、つい「自分の本音」にフタをしてしまいがちです。

「まぁ、ありがたい環境なんだから贅沢はいえないな」「今の状況に感謝しなきゃ」と、自分を納得させて前に進もうとしたりします。

でも、頭ではそう思っても、どこかに引っかかりを感じているなら、もしかしたら、脳が「満たされていませんよー」とサインを出しているのかもしれません。

思い出せない過去と、曖昧な現在

私は以前、「幼い頃に自分は何が好きだったのか」を思い出せずにいました。

小学校1年生以前の記憶が、なぜかすっぽり抜け落ちていたんです。

心の奥底で

「私の人生がうまく回らない原因が、その頃にあるんじゃないか」

「それを見つけないと、私の人生は変わらない」

と感じていたので、いろんなヒーリングやセラピーを試してみました。

だけど、いくら過去を思い出そうとしても、うまくいかないんです。それどころか、「思い出せない自分」を再確認することで、余計つらく感じたりもしました。

そんなとき、「原因がわからなくても、思考を整えることで現実は変わる」という考え方に出会ったんです。

それまでの私は、原因がわからないと、現実を買えることができないと思っていました。過去の出来事を明確にしなければ、私の現状を変えることはできないと思っていたんですね。

違う考え方、視点を持てたことで、私は過去への執着から少しずつ離れることができるようになりました。そして、「今、どう感じているか」「これからどうしたいか」を大切にするようになりました。

自分を“脳の外”に出して眺めてみる

あるとき友人が、仕事で使っているコンサル手法を使って、私の頭の中を整理してくれる機会がありました。

私はこういう作業はちょっと苦手なので、「ちゃんとできるかな…」とドキドキ。でもやってみると、意外にも面白かったんです。

必要なのは、7〜8cm四方のポストイット(付箋)。

それに、思いつくまま以下のようなことを書いていきます。

  • 好きなこと、得意なこと
  • やっていて心地よいと感じること
  • 小さい頃にやってみたかったこと
  • やめてしまったけど、本当は続けたかったこと
  • 暮らしの中で大事にしていること
  • 目指したい未来や、心が動いた瞬間 など

ポストイット1枚に1つずつ書き出して、それを大きめの模造紙や壁などにペタペタ貼って、自由に並び替えてみます。

書き出すだけで、見えてくるものがある

これは、ブレインストーミングやKJ法と呼ばれる手法と似ていて、自分の脳の中にある情報を、一度すべて外に出して整理するというものです。

ノートやパソコンに書くのとは違って、全体を「一目で」「自由に」見渡せると、自分の思考や感情が、まるで地図のように可視化されてくるんです。

「ことさら自覚はしていなかったけど、こんなことをずっと大事にしてたんだな」

「無意識にやってたけど、これって暮らしのベースになってたかも」

といった、自分を再発見するようなことも見えてきます。

無意識の「どうせ無理」が見つかると、力が抜ける

書き出したものをぼんやり眺めていると、思いがけずいろんな記憶や気持ちがよみがえってきました。

「これがやりたかったのに、親に反対されたよね」

「そんなことが多すぎて、私が望むことは叶わないと思い込んでいたかもしれない」

過去の経験からいつの間にか、

「目標を持ってもどうせ無理」

「やりたいことは叶わない」

という思い込みを、脳にインプットしていたことに気づいたんです。

これは長い間、私の思考の「前提」になっていた思い込みです。

それが、大きく書き出して視覚化されたことで、とても客観的に冷静にとらえることができて、「もうこれは手放していい」と思えたんです。

書き出しは“再出発”のスイッチになる

こうして、情報を視覚化して眺めていると、自然と着地点がイメージしやすくなってきました。

  • やってみたかったけど諦めていたこと
  • 今からでもやってみたいと思えること
  • 日々の中で心地よく感じること
  • 誰かに言われたのではなく、自分の内側から湧いてくる願い

それらが、ポストイットの中で、まるでパズルのピースのようにつながっていく感覚があります。

その中に、自分らしい未来のヒントもたくさん詰まっているんです。

思考を可視化することで、“今の自分”に会える

ポストイットを使って情報を視覚化するのは、単なる自己分析ではなく、「自分自身の再発見」や「再選択」のための、とてもシンプルで有効な方法だと思います。

  • ノートに書いてもスッキリしない
  • 頭の中がごちゃごちゃしている
  • やりたいことがあるのに、踏み出せない

そんなときは試しにぜひ、「脳内を外に出す」という作業をしてみてください。

模造紙や大きめのボードにポストイットを並べてみると、

「私はこう思っていたんだ」とか

「これ、今の私には必要ないな」など、

自分の中の本音や選択肢が、ふわっと見えてきます。

あなたの思考に、余白をつくる時間を

今の時代は、考えること、判断すること、選ぶことが多すぎて、脳の中がパンパンになりがちですよね。

でも、ちゃんと向き合って整理してあげれば、「本当はこうしたかったんだ」と気づくことができます。

何かを変えるために、過去をすべて思い出す必要はありません。

今の自分を見つめて、これからどう生きていきたいかをはっきりさせると、現実はちゃんと変わっていきます。

そのためにも、自分と向き合う時間を、時々はとってみてくださいね♡

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